
地球少女アルジュナ
「今 この星の上に生きる 奇跡」
題名のアルジュナの由来は、ヒンドゥー教の聖典バガヴァッド・ギーター (Bhagavad Gita) であり、同聖典の神と王子をなぞったキャラクターが作品に登場する。また、物語の構成に『華厳経入法界品』に類似する部分がある。主人公はもっぱらジュナ(樹奈)と呼ばれており、アルジュナという言葉は本編では使用されず、挿入歌の歌詞にのみ使用されている。
物語は、放射性廃棄物問題・環境問題・遺伝子組換えなど、現代社会の抱えている問題を取り扱ったため、一部の自然保護団体が上映会を開催するなどした。
HD制作であるが、当時は地上デジタル放送が開始されておらず、地上波では4:3のサイドカットで放送された。無料放送で16:9のワイドかつハイビジョン映像で視聴できたのはBSデジタル放送のBSジャパンのみ。
あらすじ
ヒロインの有吉 樹奈(ありよし じゅな)は神戸に住む高校生。両親が離婚した日、恋人の大島 時夫(おおしま ときお)と共にバイクでツーリングをしていた樹奈は事故に遭い、臨死の状態になる。心臓の鼓動が止まり、彼女がまさに「無」になろうとした時、クリスと名乗る少年の意識体が彼女の前に現れ、「もしお前がラージャと戦い、清めるならもう一度命を与えよう」と告げる。
樹奈はクリスの言葉を承諾し生き返るが、そこにクリスの仲間が来て強制的に樹奈を連れ去り、怪物ラージャが出現して暴れている原子力発電所に置き去りにする。最初は混乱した樹奈だったが弓を取り戦おうと決意した時、再びクリスが現れ言う。「何故 戦う 何故 殺す」 樹奈は言う。「だってあいつがみんなを殺そうとしてるから」 クリスは言う。「そんなことの為に殺すのか」
戦いが始まり、樹奈はラージャを殺す。それを見てクリスは寂しそうに言う。「お前は汚れている、汚れは祓わなくてはならない」 その言葉に最初は訳も分からず怒りを覚える樹奈だったが、やがてその言葉の「本当の意味」を知ることになる。
地球少女アルジュナ 前篇 (ダイジェストに編集)
◆第一章 時のしずく
◆第二章 青い光河
◆第三章 森の涙
◆第四章 転生輪廻
◆第五章 小さきものの声
◆第六章 はじめの一人
◆第七章 見えない言葉
◆第八章 とおい雨
◆第九章 生まれる前から
◆第十章 ゆらぐ遺伝子
◆第十一章 かえらざる日
◆第十二章 国ほろびて
◆第十三章 今